【模索中】中小企業診断士2次試験に向けた勉強方法と戦略を考えてみる

今年の目標の1つに掲げている「中小企業診断士試験の合格」ですが、ようやく2次試験に向けた勉強を開始しました。

そこで今回は、自分へのコミットメントと診断士試験の受験生へ情報共有のために、2次試験合格に向けた勉強方法についてまとめていきます

僕の1次試験結果について

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2017年に1次試験を受けて、7科目中4科目を合格することができました

なので、今年2018年にやるべきことは、

  • 残りの1次試験科目の攻略₍企業経営理論/財務会計/運営管理₎
  • 2次試験の合格
  • 口述試験の合格

の3点になります。

幸い、僕の場合は残りの1次試験科目が2次試験と関連の強い科目なので、今年は1次と2次の両方を同時並行で勉強していこうと思っています。

1次試験の勉強について

1次試験については引き続き去年と同様にコツコツ勉強を進めていく予定です。残り3科目を合格しない限り、2次試験への挑戦権は手に入らないので、気を抜かずにしっかり進めていきたいと思います

企業経営理論

基本的にはスピードテキストとスピード問題集の繰り返し。ある程度基礎知識は入ってるので、モチベーション理論や労務関係の細かい知識を暗記していきます

ある程度終えたらひたすら過去問演習を積むことで60%は行けると思っています。

運営管理

運営管理は知識が怪しい部分も多いので、まずはもう一度「中小企業診断士 通勤講座 」をゼロから取り組もうと思います。2年目の継続権付きキャンペーンをやっていた時に入会したので、2年目でも使えるのはありがたい。

そして問題演習は計算問題の部分を中心に練習していこうと思います。こちらもある程度こなせば合格点は取れるかなと。

財務会計

個人的には財務会計が一番鬼門かなと思っています。問題自体は簡単と言われているもののファイナンス分野はさっぱりです。3年ほど前に簿記2級には合格しているので基礎力はあるはずですが、思い出すまでが大変そうです。

2次試験の事例Ⅳも財務分野からの出題なので、ここを得点源にできるかどうかが勝敗の分かれ目といったところでしょうか。本番までに苦手意識を引きずらないように対策したいと思います。

2次試験の概要について

2次試験の対策に入る前に、概要について少し見ておきましょう。

受験料について

受験料は1次試験よりも高い17,200円。いやいや高くね?って感じですが、試験を受けるにはこの金額を払わなければなりません。テキストや予備校代も含め、非常にお金の掛かる試験になっています。これだけお金が掛かると、さっさと合格して元を取りたくなりますね。。

日程と科目

試験日程は、10月下旬₍2017年は10/22)の日曜日となっています。1次試験は2日通しての試験ですが、2次試験は1日のみで終了です。

試験科目と試験時間は下記の通り。4科目の筆記試験となります。

①9:50 ~ 11:10 80分

A 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I

②11:40 ~ 13:00 80分

B 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 II

③14:00 ~ 15:20 80分

C 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 III

④15:50 ~ 17:10 80分

D 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 IV

科目の詳細について

事例ⅠとかIIとか言われても内容がよく分からないのですが、その詳細はこんな感じ。

事例Ⅰ 組織・人事

事例Ⅰは組織・人事分野からの出題です。1次試験で言うところの「企業経営理論」の組織人事分野からの出題になります。

事例II マーケティング・流通

事例IIはマーケティング・流通からの出題です。1次試験で言うところの「企業経営理論」と「運営管理」からの出題になります。

事例III 生産・技術

事例IIIは生産・技術からの出題です。1次試験で言うところの「運営管理」からの出題になります。

事例Ⅳ 財務・会計

事例Ⅳはその名の通り、「財務会計」からの出題となります。論述だけでなく、計算問題ももちろん出てきます。

このように2次試験は主に「企業経営理論」「運営管理」「財務会計」からの出題がメインとなります。僕は2年計画で取り組んで、この3科目以外の4科目を重点的に勉強し、1年目ですべて合格できたので、2年目はこの3科目に集中して勉強することになります。

試験内容について

マークシートだった1次試験とは違い、2次試験では論述がメインとなります。

問題冊子3ページ分くらいの与件文₍対象企業の経営状態やこれまでの施策とその成果、経営課題や事業環境について述べられた文章)が記載された後に、以下のような問題が出題されます。

H26年 事例Ⅰ 第一問₍配点20点₎

「A社は、小規模ながら大学や企業の研究機関と共同開発した独創的な技術を武器に事業を展開しようとする研究開発型中小企業である。わが国でも、近年、そうしたタイプの企業が増えつつあるが、その背景には、どのような経営環境の変化があると考えられるか。120文字以内で答えよ。」

120文字という制限の中での論述が必要です。もちろん部分点は与えられますが、ポイントをしっかりと記述する国語力と、1次試験で培った基礎知識や経営分析力が必要となります。

そして80分という短い制限時間の中で解答を組み立てていく論理力が必要ですし、事例Ⅳでは正確な計算力が求められるなど非常に難易度の高い試験となっています。その合格率は2次試験受験者の中で20%ほどという狭き門です。

僕の2次試験対策について

さて、それではようやく僕の2次試験対策について勉強方法を検討していきます。

まずは試験勉強を始めるにあたって、情報は必要不可欠です。いつも通り「中小企業診断士 二次試験 勉強法」などといったワードで検索もしてみましたが、残念なことに2次試験に関してはあまり有益な情報が落ちていませんでした

原因としては、まずは受験人口の少なさが挙げられます。1次試験を通過しないと受けられない試験ですので、そもそも勉強をしている人の絶対数が少ない。したがってネットに落ちている情報も少ないです。

また対策の難しさも確実にあると思います。正直言って1次試験に関してはマークシートなので、極論ですがテキストを丸暗記してしまえば確実に合格します。ポイントは「いかに効率的に勉強するか」ということなので、方法論も溢れています。

しかし2次試験は論述試験という特性上、明確な対策を取りづらいのは確かです。

なので、勉強法に関してはネット情報を参考に地道に自分で考えてみました。

使用予定教材と勉強法について

使用予定教材は下記のテキスト・通信講座を予定しています。

「ふぞろいな答案分析」シリーズは2次試験受験生にとっては定番のテキスト。実際の受験生の答案がたくさん掲載されており、非常に参考になる1冊です。

特に、解答にどんな要素を盛り込むべきか、与件文のどこがポイントなのか、どういった切り口で考えるかについて詳しく解説が載っていて非常に勉強になります。

解説が非常に充実した過去問題集といって良いでしょう。質の高い問題演習・復習ができる1冊となっています。2次試験に対する心構えや解法はこのシリーズで抑えておきましょう。

そして定番の過去問題集も使用します。なんといっても論述に慣れるには数をこなす必要があると考えています。

そういった意味では過去問題集を使って演習を積みまくる予定です。ネット記事を見ていると、合格者には過去問を5年分3回転したという人もいます。

苦手の財務会計については、とにかく計算問題を解くことで慣れていくつもりです。こちらの集中特訓では、財務会計の計算問題がたくさん収録されており、数をこなすことができます。もちろん2次試験対策だけじゃなく、1次試験対策にもなるので便利な1冊です。

そして、昨年から引き続き使用している通信講座の「中小企業診断士 通勤講座 」も活用していきます。2次試験過去問の解説講座もたくさん収録されており、音声と動画で解説を聞くことができます。

過去問集を解いて、通勤講座の解説を聞き復習、というサイクルを何回転もこなすことで論述の感覚を掴んでいこうと思います。

時期別の勉強予定について

 1月~3月

まずは1次試験の知識を思い出し、1次試験をパスできるだけの実力を養成する期間になります。スピードテキストやスピード問題集、通勤講座の動画授業を活用しながらインプットをしていきます。

また苦手の財務会計については文字通りゼロから勉強をしていきます。3月までの目標としては、3科目を過去問で合格点が取れるレベルになること。

そして「ふぞろいな答案分析」を使って同時に2次試験の問題演習も並行して進めていきます。

4月~6月

この期間は2次の論述対策をしっかりと進めていきます。4月頃には各予備校で模擬試験も開催されるようなので、一度自分の実力がどの程度なのかを試すため受験を考えています。

7~8月

そして、さすがに8月上旬の1次試験前には1次対策をしっかりと行います。1次で落ちていては2次に進めないので、この期間は1次試験に集中したいと思います。

9~10月

最後の追い込み期間。今までにこなした過去問をもう一度見直し、できなかった問題をしっかりと復習して本番に備えます。

こんな感じで勉強する予定ですが、きちんとやるべきことを対策すれば合格できるのではないかなと楽観的に考えています。ポジティブに行きましょう。

2次試験攻略のポイント

まだまだ演習を始めたばかりですが、2次試験の攻略において僕が重要だと考えるポイントを3つまとめておきます。

与件文・問題文を読み取る国語力

まず必要だと感じているのは「国語力」です。長い与件文を正確に読み取って、企業状況や外部環境を正確に理解すること。そして問題文では「何を問われているのか」を正確に捉えることが必要です。

題意に沿った回答を構成する論理力

続いては、解答を構築する「論理力」です。出題者は何を意図して作問しているのかを理解した上で過不足ない解答を構築することが必要となります。加えて制限文字数以内で解答をまとめる力も必要になります。

1次試験で培った経営分析知識の応用力

もちろん1次試験で学んだ知識を活用することも不可欠です。論述には「経験曲線効果」や「PPM」「コモディティ化」といったキーワードを盛り込むことも必要になってきます。用語や理論の正確な理解も必要不可欠です。

まとめ

それでは今年は2次試験の合格を目指して、じっくりと勉強に取り組んでいきたいと思います。今年、中小企業診断士を受験される方、一緒に頑張りましょう!